2020年の東京オリンピックの開催が、あと5年に迫ってきました。競技場の建設などもいよいよ本格化しつつある今日このごろですが、前大会となる1964年の東京オリンピックの熱狂を象徴するビジュアルとして人々の記憶に残っているものといえば、亀倉雄策がデザインを手がけた一連のポスターではないでしょうか。早稲田大学水泳部の岩本光司選手などトップアスリートをモデルに起用し、オリンピックの躍動感を表現した4連作のポスターには、制作から50年以上も経った今でも見る者の心に迫るものがあり、日本のグラフィックデザイン史における名作として語り継がれています。そんな歴史的なポスターに代表される亀倉雄策の...