スイスを代表する前衛画家であるパウル・クレーの個展が、世界でも類を見ないほど多く開催されている国をご存知ですか? そう、なんと日本なんです。では、その人気の秘密はなにかというと、それは彼の謎めいた作風にあるようです。クレーといえば、記号的なモチーフを変則的に組み合わせたミステリアスな作風でお馴染みですが、近年の研究で作品の下塗り層や裏側に様々な暗号やメッセージを忍ばせていたことが発見され、さらなる注目を集めています。そんなクレーが投げかけた“謎”に迫る意欲的な「パウル・クレー だれにも ないしょ。」展が、7月5日から宇都宮美術館で開催されます。今回、出展される作品の総数は...