国民的おやつのひとつである「カステラ」。もとをたどると16世紀、ポルトガル人宣教師たちにより伝えられたポルトガル菓子”パォン デ ロー”が原型といわれています。それから500年を超える時を経て、日本で独自に進化したカステラを「ポルトガルに里帰りさせたい」と、パティシエのパウロ・ドゥアルテさんが外国人としては初めて長崎の老舗「松翁軒」で修業し、故郷リスボンに菓子店を構えたのが1996年のこと。そして今春、ポルトガル菓子研究家である妻の智子さんの出身地、京都は北野天満宮の近くにポルトガル菓子専門店「カステラ・ド・パウロ」をオープンさせました。もと造り酒屋の蔵を改装した店内で...