シャープで洗練されたかたちに、表情豊かに輝く玉虫色の光沢。かと思えば溶岩を思わせる質感の黒いうつわなど、青木良太さんの作品は、陶芸の伝統を踏まえつつ現代的な感性が豊かに表れています。茶道具からワイングラス、彫刻、インテリアに至るまで、精力的に創作を続ける青木さんは、数多くの海外の賞を受賞してきた注目の若手陶芸家。本展覧会では、今年から取り組みはじめた薪窯で焼いた新作を中心に展示します。釉薬を磁土に混ぜ込む独自の技法や、金、銀、プラチナなどを用いた豊かで鮮やかな色彩は彼ならではの個性です。何万ものテストピースによる研究から提案される様々なスタイルは、陶芸という意識の枠を超え、私たちを視...