「space」「time」「architecture」——蓮沼執太の個展のサブタイトルには3つの要素があります。彼はそれぞれを、「メロディ」「リズム」「ハーモニー」と、置き換えているそうです。この意味をじっくり考えることはきっと、個展を楽しむ鍵にもなるのだと思います。5月30日(土)から、音楽家・蓮沼執太の個展『作曲的』が、国際芸術センター青森(ACAC)ではじまります。新作と過去の作品が再構成され、ギャラリー内と屋外に展開。今月15日から現地入りして制作も佳境でしょうか。ACACを囲む森を蓮沼自身が歩いて録音した音、青森市民が歌う様子、試験管の中のビーズ状の粒の動きが発するかす...